インドによるロシア産原油の輸入量が倍増し、5月も高い水準が維持される見通しであることが報じられた。
インドは世界第3位の原油輸入国であり、エネルギー需要の大部分を海外からの調達に依存している。ロシア産原油は価格面での競争力があることから、インドの精製業者にとって重要な調達先となっている。
輸入量が倍増した背景には、インド国内の経済成長に伴う燃料需要の拡大に加え、ロシア産原油が国際市場において割安な水準で取引されている事情があるとみられる。インドの製油所はロシア産原油を精製し、石油製品として国内消費に充てるほか、一部を輸出に回している。
こうしたインドの調達動向は、国際的な原油の流通構造に変化をもたらしている。従来、ロシア産原油の主な買い手は欧州諸国であったが、近年はアジア圏への供給が拡大している。
5月以降も輸入が高水準で推移する見込みであることから、国際エネルギー市場における価格形成や、産油国間の競争関係にどのような影響を及ぼすか、引き続き注視する必要がある。