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インドネシア、K-pop産業の中核へ——大統領のソウル訪問が示す転換
インドネシアのプラボウォ・スビアント(Prabowo Subianto)大統領が先ごろソウルを国賓訪問した際、一枚の写真が話題となった。19歳のインドネシア人K-popアイドル、カルメン(Nyoman Ayu Carmenita)氏とのツーショットである。カルメン氏はガールグループ「ハーツ・トゥ・ハーツ(Hearts2Hearts)」のメンバーで、インドネシア出身者がK-pop業界で存在感を高めていることを象徴する人物といえる。
インドネシアはこれまで、K-popにとって世界有数の消費市場として位置づけられてきた。しかし近年は、同国出身のアイドルが韓国の芸能事務所で練習生としてデビューを目指す事例が増え、コンテンツ製作面でも協業の動きが広がりつつあると報じられている。大統領自らがK-pop関連の現場を視察したことは、インドネシア政府がエンターテインメント産業の育成と国際的な発信力の強化を政策として重視していることの表れとみられる。
インドネシアのスギオノ(Sugiono)外相は4月22日、K-popコンサートの誘致拡大に向けた施策に言及したと報じられた。同国としては大型公演の開催を通じて観光収入や文化交流の拡大を図りたい考えとみられる。一方、業界関係者の間では、会場インフラの整備や著作権管理体制の確立など、実現に向けた課題を指摘する声も聞かれるという。
消費国から産業の担い手へ——インドネシアの変化は、K-pop市場が東アジアの枠を超えて多層的に拡大していく流れを示す一つの事例として、今後の動向が注目される。