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クリーンエネルギー発電、初めて世界の電力需要成長を上回る

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エネルギー分析機関エンバー(Ember)が公表した最新の報告書によると、2025年の世界におけるクリーンエネルギー発電量が、同年の電力需要成長を初めて上回ったことが明らかになりました。

同報告書は215カ国の電力データを分析対象としており、2025年のクリーンエネルギー発電量は前年比で887テラワット時(TWh)増加しました。一方、同年の世界全体の電力需要成長は849TWhにとどまり、クリーンエネルギーの増加分が需要の伸びを38TWh上回る結果となっています。

中国・インドの太陽光発電が成長を主導

この歴史的な転換を牽引したのは、太陽光発電部門の急速な拡大です。とりわけ中国とインドの両国では、政府による投資拡大や導入促進策が奏功し、太陽光発電の設備容量が記録的なペースで増加しました。両国は世界有数の太陽光発電市場として、グローバルなエネルギー転換の加速に大きく寄与しているとみられます。

脱炭素化に向けた新たな段階

クリーンエネルギーの供給増加が電力需要の伸びを超えたことは、再生可能エネルギーが補助的な電源から主要な供給源へと移行しつつあることを示しています。これまで電力需要が増加する局面では、化石燃料による発電がその差分を埋めてきましたが、今回の結果はその構造に変化が生じ始めていることを意味します。

世界各国でエネルギー政策における再生可能エネルギーの位置づけがさらに高まるなか、脱炭素化への道筋がより具体的なものとなりつつあります。今後もこの傾向が持続するかどうか、引き続き注視する必要があります。