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シンガポールの廃墟ツアー事業、元銀行員の夫婦が起業
シンガポールで、金融機関に勤めていた夫婦が安定した職を離れ、廃墟や歴史的建造物を巡るツアー事業を立ち上げたことがわかった。
アマンダ・チェオン(Amanda Cheong)氏とスタンリー・チェア(Stanley Cheah)氏の二人は、銀行・金融業界でそれぞれキャリアを積んでいたが、共通して抱いていた廃墟や歴史建造物への関心を事業化する道を選んだ。初めての子どもが生まれて間もない時期での決断であり、安定した二人分の収入を手放すという大きな転機となった。
二人が設立した「ヒドゥン・ヘリテージ(Hidden Heritage)」は、シンガポール国内の廃墟や、かつて栄えながらも現在は忘れられつつある建造物を巡るツアーを提供している。都市開発が急速に進むシンガポールでは、古い建物が次々と姿を消しており、失われゆく歴史的遺産を新たな視点から紹介する取り組みとして注目を集めている。
シンガポールは国土面積が限られる中で高密度な都市開発を続けてきた経緯があり、歴史的な建造物の保存と開発のバランスは長年の課題となっている。こうした背景のもと、廃墟ツアーという形で歴史を伝える事業は、観光と文化保全の両面から意義があるといえる。
子育てとの両立や限られた資金での運営など、多くの課題を乗り越えながら事業を軌道に乗せた経営手法にも関心が寄せられている。