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アジア各地で高齢化が急速に進む中、シンガポール最大かつ最古の医療機関であるシンガポール・ゼネラル・ホスピタル(Singapore General Hospital、SGH)が、人工知能(AI)を活用した認知障害検出ツール「PENSIEVE-AI」を開発した。
高齢化社会において認知障害の早期発見は重要な医療課題となっている。PENSIEVE-AIは、患者がタブレット上に描いた図形や描画パターンをAIが分析することで、認知機能の低下を検出する仕組みである。従来の診断手法では専門的な問診や検査に時間を要していたが、本ツールでは患者が画面上で描画するという直感的な操作だけで検査を実施できる点が特徴となっている。
患者にとってはスマートデバイス上で簡便に受けられる検査であり、医療スタッフにとっては診断業務の効率化につながる。医療サービスの質向上と現場の負担軽減の両立を目指した設計といえる。
SGHはこのほかにも、AIを活用した医療ワークフローの改善に積極的に取り組んでおり、患者と医療従事者の双方を支援するシステムの構築を進めている。こうした取り組みは、アジア太平洋地域における医療デジタル化の先進事例として注目される。高齢人口の増加に伴い医療現場の負荷が増大するなか、各国で同様の技術導入が広がることが期待される。