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シンガポールの野党ワーカーズ・パーティ(Workers’ Party)のプリタム・シン(Pritam Singh)党首は、労働者の日に寄せたメッセージの中で、AI技術の急速な進展がもたらす雇用への影響に対応するための政策を提案した。
具体的には、新卒者を対象とした見習い職への賃金補助プログラムの導入が柱となる。職業訓練段階にある若年層の就職機会を確保する狙いがあり、企業側の採用コストを軽減することで、新卒者の雇用促進につなげる構想である。
あわせてシン党首は、職業転換や失業の危機に直面する労働者を保護するため、失業保険制度(redundancy insurance scheme)の導入を改めて求めた。レイオフや雇用機会の喪失に備える社会的セーフティネットとして機能させることを想定している。
シンガポールは高度なデジタル化が進む国家であり、AI導入による産業構造の変化への対応は重要課題となっている。急速なテクノロジーの普及に伴い、雇用の喪失や不安定化が懸念される中、政策レベルでの保護・支援の充実を求める声が野党側から上がった形である。
今回の提案が与党・人民行動党(PAP)の政策にどのような影響を及ぼすかは不透明だが、AI時代における労働者保護のあり方をめぐる議論が今後さらに活発化する可能性がある。