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タイの高級ホテルチェーンが、アジア圏からの旅行客を主な対象としたサービスの拡充に本格的に乗り出している。
コ・サムイ(Koh Samui)の有名ビーチリゾートでは、SNS投稿を意識した専属カメラマンによる個別撮影セッションの提供を新たに開始した。20分間のセッションでは、プロの指導のもと、リゾート内でも特に景観の優れたスポットでの撮影が可能となっている。旅行中の思い出をより美しく残したいというアジア圏の旅行客のニーズに応えたサービスといえる。
また、セントラーラライフ(Centara Life)傘下の各施設では、地域の食文化を取り入れたメニュー開発にも着手しており、深夜帯のラーメン提供など、アジア圏の旅行客の嗜好に合わせた食事メニューを充実させている。セントラーラホテルズ・リソーツ(Centara Hotels & Resorts)グループ全体で、こうしたサービスの拡充が急速に進んでいる状況だ。
この動きの背景には、タイにおける観光客の構成比の変化がある。ヨーロッパからの旅行客数が減少傾向にある一方で、アジア圏からの観光需要は相対的に増加しており、タイの観光業界はこの変化に対応する形でサービス戦略の見直しを進めている。地政学的な環境の変化がヨーロッパからの渡航判断に影響を与えているとの見方もあり、観光業界にとっては市場の軸足をアジア圏へと移す動きが今後さらに加速する可能性がある。