クラウドコンピューティング産業の急速な拡大に伴い、データセンターの電力需要が世界的に急増している。再生可能エネルギーの導入が進む一方で、電力供給の大部分が依然として石炭やガスなどの化石燃料に依存している実態が改めて浮き彫りとなった。
クラウドサービスの利用拡大により、膨大なデータの処理・保存に必要な電力は増加の一途をたどっている。こうした背景のもと、環境意識の高まりを受けて、大手テック企業を中心に太陽光や風力といった再生可能エネルギーへの投資を掲げる動きが広がっている。
しかし、実際の電力構成に目を向けると、急増する需要に再生可能エネルギーの供給が追いついていない現状がある。データセンター産業全体で必要とされる電力の多くは、化石燃料の燃焼による発電でまかなわれており、産業の成長に比例してエネルギー消費量と環境負荷が拡大している構図が見て取れる。
再生可能エネルギーの導入量そのものは増加傾向にあるが、それを上回るペースで電力需要が拡大しているため、化石燃料への依存度は容易には低下しないとみられる。急速に膨張するクラウド産業のエネルギー供給のあり方は、気候変動対策における重要な課題として国際的に注視されている。