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ニュージーランド北部ファンガレイ(Whangārei)市の中心部に位置する公園で、カウリの樹木に感染する衰退病(カウリ・ダイバック)が初めて検出されたとみられている。同市中心部での確認例はこれまでなく、今回が初の事例となる。
カウリはニュージーランド固有の大型針葉樹で、樹齢が数百年から千年を超える個体も存在する。同国の森林生態系において重要な役割を担っており、マオリの文化においても特別な意味を持つ樹木として知られている。
カウリ衰退病は、水系を介して土壌中に広がる病原菌(Phytophthora agathidicida)による感染症である。感染した樹木は根や幹の組織が侵され、養分や水分の吸収が阻害されることで衰弱し、最終的に枯死に至る場合がある。靴底や道具に付着した汚染土壌によって人為的に拡散されることも確認されており、公園という不特定多数が訪れる場所での検出は、感染経路の管理という観点からも注視が必要となる。
ニュージーランド政府はこれまで、感染地域への立ち入り制限や靴底の洗浄ステーションの設置、感染木の処分といった段階的な対応を進めてきた。ファンガレイ市当局は今後、公園内のカウリを対象としたさらなる調査を実施するとともに、周辺地域への感染拡大を防ぐための措置を強化する方針とみられる。
同疾患をめぐっては、国内各地で保全活動への関心が高まっている。地域の生態系と文化的遺産の双方を守るうえで、早期の対応と継続的な監視が重要な課題となっている。