元記事公開:
韓国大手書店チェーンのキョボ書店(Kyobo Book Center)が発表した過去10年間の累積ベストセラーランキングで、作家ハン・ガン(Han Kang)の作品が1位と2位を独占したことがわかりました。
同ランキングは2016年4月17日から2026年4月16日までの販売実績を集計したもので、第1位に『菜食主義者』(The Vegetarian)、第2位に『少年が来る』(Human Acts)が選ばれています。
ハン・ガンは2024年にノーベル文学賞を受賞した韓国初の文学賞受賞者であり、受賞を機に韓国文学への国際的な関心が一段と高まりました。国内においても受賞後に作品への注目が再燃し、従来の文学ファンにとどまらない幅広い読者層へと広がりをみせたとされています。
特に『菜食主義者』は2016年のマン・ブッカー国際賞を受賞して以来、数十の言語に翻訳され、世界各地で読まれてきました。『少年が来る』は1980年の光州民主化運動を題材とした作品で、歴史と向き合う文学として高い評価を受けています。
今回のランキング結果は、国際的な文学賞の受賞やメディア報道が国内書籍市場にも大きな波及効果をもたらすことを改めて示すものといえます。翻訳を通じた海外での評価が逆輸入的に国内の販売を押し上げる構図は、韓国文学の新たな潮流として注目されます。