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英国の匿名アーティスト、バンクシー(Banksy)が新たな彫刻作品を公開した。
作品は、石の台座から降りようとする男性の像を描いたもので、男性の顔が旗で完全に覆われている点が大きな特徴となっている。タイトルや造形から、「自分の旗に盲目にされた政治家」というメタファーを表現しているとみられ、国旗や象徴への盲目的な依存、あるいは愛国心の名のもとに判断力を失う政治指導者への風刺が込められていると考えられる。
台座から降りようとする姿勢には、権威の座から離れる――あるいは転落する――政治家の姿が重ねられているとの見方もある。旗という本来は国民を結びつける象徴が、指導者自身の視界を奪う道具として描かれている点に、バンクシーらしい逆説的な批評精神がうかがえる。
バンクシーは長年にわたり、社会的・政治的なテーマを題材にしたストリートアートや彫刻作品を手がけてきた。パレスチナの分離壁に描いた少女の絵や、議会をチンパンジーで埋め尽くした油絵など、権力構造への鋭い問いかけで知られる。今回の新作も、国家主義や権力に対する批評的メッセージを含む、同氏の一貫した表現活動の延長線上にある作品といえる。
作品の設置場所や公開の経緯については、現時点で詳細が明らかになっていない。今後の続報に注目したい。