ホルムズ海峡における混乱が、日本と韓国の経済・国民生活に波紋を広げている。
世界有数の海上交通路で混乱が発生
ペルシャ湾とオマーン湾を結ぶホルムズ海峡は、世界的なエネルギー供給の要衝として知られる。日本・韓国はいずれも中東からの原油・天然ガスの輸入に高い依存度を持っており、この海域での混乱は両国のエネルギー供給に直接的な影響を及ぼしうる。
今回の事象は、単一の地理的要衝における海上輸送の寸断が、エネルギー資源の大半を輸入に頼る両国の経済基盤にどれほど深刻な打撃を与えうるかを改めて示した形となった。
食料安全保障にも課題
エネルギーにとどまらず、食料安全保障の観点からも課題が浮上している。日本・韓国はともに穀物や水産物などの食料輸入において海上輸送ルートに大きく依存しており、ホルムズ海峡を含む航路の安定確保は国家的な重要課題である。
サプライチェーンの多元化が急務に
今回の混乱は、エネルギーおよび食料をめぐるサプライチェーンの脆弱性を改めて浮き彫りにした。編集部としては、両国が今後、供給元の多元化やエネルギー源の多角化といった戦略を一層加速させる契機となる可能性があるとみている。
海上輸送への依存度が高い国にとって、特定の海域に起因するリスクをいかに低減するかは、引き続き重要な政策課題となろう。