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ホルムズ海峡の通航船舶が激減 米イラン対立の長期化で供給懸念
ホルムズ海峡を通航する船舶数が危機的な水準まで減少していることが、4月29日の海運データから明らかになった。過去24時間に同海峡を通過した船舶は6隻程度にとどまり、通常時の交通量と比較して極めて少ない状況にある。
背景にある米イラン対立
この急激な通航減少の背景には、米国とイランの対立の深刻化がある。両国は海峡の正常な運用を回復するための合意に至っておらず、交渉はこう着状態にあるとみられる。
ホルムズ海峡は世界の海上原油輸送量のおよそ2割が通過する主要なエネルギー輸送路であり、中東産の原油や液化天然ガスの多くがこの水路を経由して国際市場に供給されている。同海峡の機能が長期にわたって制限されれば、世界のエネルギー供給体制に重大な影響が及ぶ可能性がある。
各国・企業に緊急対応の必要性
通航の大幅な減少を受け、エネルギー輸入国や関連企業には、代替輸送ルートの確保や備蓄の積み増しといった緊急対応が求められる状況となっている。喜望峰経由などの迂回ルートは輸送コストと日数の増加を伴うため、原油価格への上昇圧力も懸念される。
国際社会では事態打開に向けた関心が急速に高まっており、今後の米イラン間の動向が注視されている。