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消費財大手のユニリーバ(Unilever)は、2026年4月の決算発表において、イランをめぐる地政学的緊張の高まりに伴う原料費の高騰に対処するため、パーソナルケア製品の段階的な値上げを実施する方針を明らかにした。
同社の決算説明によると、石油関連製品の価格上昇が製造コストに大きな影響を及ぼしており、当初の想定を上回るコスト圧力が生じているという。対象となるのはドーヴ(Dove)石けんやアックス(Axe)デオドラントなどの主要ブランドで、一度に大幅な値上げを行うのではなく、小幅な価格調整を複数回にわたって実施する方針とみられる。
一方で、2026年第1四半期の基礎売上成長率はアナリスト予想を上回る結果となった。地政学的リスクによるサプライチェーンの混乱が続くなかでも、消費需要は一定の堅調さを維持している格好だ。
今後の焦点は、段階的な値上げが消費者の購買行動にどのような影響を与えるかという点にある。生活必需品であるパーソナルケア製品は価格感応度が比較的低いとされるものの、値上げが繰り返されれば、消費者がプライベートブランドなど低価格帯の代替品へ移行する可能性も否定できない。競合他社の価格戦略も含め、今後の市場動向が注目される。