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中国のエネルギー需給に構造的なミスマッチ──再エネ急拡大と送電網整備の溝

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概要

中国は太陽光・風力発電の設備容量で世界首位を維持しており、2025年末時点で再生可能エネルギーの総設備容量は石炭火力を上回ったとされる。しかし、発電設備の急拡大に送電網の整備が追いついておらず、構造的なエネルギーミスマッチが深刻化している。

背景:地理的な需給のずれ

中国の再エネ資源は西部・北部の内陸地域に集中している一方、電力需要の大半は東部沿岸の工業地帯や大都市圏に偏っている。超高圧送電線(UHV)の建設は進められているものの、計画から稼働までに数年を要し、発電能力の伸びに対して輸送能力が慢性的に不足している状況にある。

この結果、西部地域では風力・太陽光の「棄電(カーテイルメント)」が依然として発生しており、せっかく建設した設備が十分に活用されないケースが報告されている。

石炭火力への依存が続く構図

再エネ設備の拡大にもかかわらず、中国は電力供給の安定性を担保するため、石炭火力発電所の新規建設も並行して進めている。再エネの間欠性を補う調整電源としての役割が期待されているが、結果的に化石燃料への依存が容易には解消されない構造を生み出している。

今後の課題

中国政府は2060年のカーボンニュートラル達成を掲げており、送電インフラの拡充や蓄電技術の導入加速が不可欠とされる。エネルギー転換を実効性のあるものにするためには、発電能力だけでなく、電力システム全体の最適化が求められる段階に入っている。

※ 本記事は元記事の詳細情報が限定的であったため、公知の事実に基づき構成しています。追加情報が得られ次第、内容を更新する場合があります。