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ホルムズ海峡周辺の情勢緊迫を受け、中国の造船所が大型原油タンカーの新規受注を相次いで確保していることが分かりました。
世界の海上石油輸送量のおよそ4分の1が経由するホルムズ海峡では、米国とイランの間で軍事的な緊張が続いており、事実上の通航制限に近い状態が生じています。この影響で、既存の輸送ルートを避けて迂回航路を選択する海運会社が増加しており、航行距離の延伸に伴って必要な船舶数も膨らんでいます。
こうした状況の中、国際海運各社は輸送容量の拡大に着手しており、200万バレルの原油を積載できる大型原油運搬船(VLCC:Very Large Crude Carrier)への需要が急速に高まっています。VLCCの建造には数千万ドル規模の費用がかかりますが、建造コストやリードタイムの面で競争力を持つ中国の造船所がこの需要拡大の主な受け皿となっている格好です。
中国造船業界にとって、今回の受注増は経済的にも大きな意味を持ちます。専門家の間では、中東地域の政治的不安定性が続く限り、タンカー需要は当面堅調に推移するとの見方が出ています。
なお、ホルムズ海峡の通航リスクは原油価格にも影響を及ぼしており、エネルギー市場全体の動向を注視する必要があります。