イタリアの元レーシングドライバー、アレックス・ザナルディ(Alex Zanardi)氏が59歳で亡くなった。
ザナルディ氏は1990年代にF1(フォーミュラ1)にドライバーとして参戦した後、米国を拠点とするオープンホイールレースシリーズ「CART」に活動の場を移し、1997年と1998年に2年連続でシリーズチャンピオンに輝いた。モータースポーツの第一線で華々しい成績を収めていた同氏だが、2001年のレース中に重大なクラッシュに見舞われ、両脚を失う事態となった。
しかし、ザナルディ氏はこの困難を乗り越え、ハンドサイクル競技の選手として新たなキャリアを切り開いた。パラリンピックには2012年のロンドン大会と2016年のリオデジャネイロ大会に出場し、合計4個の金メダルを含む複数のメダルを獲得している。モータースポーツとパラリンピックの双方で頂点に立った同氏の歩みは、世界中の多くの人々に感銘を与えた。
2020年にはハンドサイクルでのトレーニング中に交通事故に遭い、重傷を負って以降、長期にわたる療養生活を送っていた。
卓越した競技者として逆境に屈することなく挑戦を続けたザナルディ氏の功績は、スポーツの枠を超えて記憶されることになるだろう。