AI関連需要の世界的な拡大が、日本の製造業大手の業績を力強く押し上げている。なかでも日立製作所とアドバンテストが好調な決算を示し、日本企業全体の利益成長をけん引する存在として注目を集めている。
日立製作所は、データセンター向けのストレージやITインフラ事業がAI投資の波に乗り、収益を大きく伸ばした。同社はここ数年、事業ポートフォリオの再編を進めてきたが、その成果がAIブームと重なるかたちで結実しつつある。
一方、半導体検査装置大手のアドバンテストは、AI向け先端半導体の需要増加に伴い、検査装置の受注が好調に推移している。生成AIの普及により高性能チップの需要が急拡大するなか、同社の装置は製造工程において不可欠な存在となっている。
両社の好業績は、日本企業全体の利益水準を押し上げる要因となっている。AI関連のサプライチェーンにおいて日本の製造業が果たす役割の大きさが、改めて浮き彫りになった格好だ。
ただし、AI関連投資の持続性については慎重な見方もある。世界経済の減速懸念や半導体市場の循環的な調整リスクなど、先行きの不透明要因も残されており、今後の動向を注視する必要がある。