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深セン市、AI導入で裁判処理件数が約50%増加 中国全土への展開も視野
中国・深セン(Shenzhen)市の中級人民法院が導入したAIシステムにより、司法業務の効率が大幅に向上していることが明らかになった。
同法院の発表によると、2025年に市内の裁判官が処理した事件数は1人あたり平均744件で、2024年の495件から249件増加した。処理件数にして約50%の伸びとなり、AI技術が司法実務に具体的な成果をもたらした事例として注目される。
深セン市は中国のテクノロジー産業の集積地として知られており、司法分野においてもデジタル化の先行的な取り組みを進めてきた。今回の成果は、AI駆動型の実験的システムの導入によるものとされている。
全国展開に向けた動きも本格化している。深セン中級人民法院は先週、このAIシステムを中国国内の数十都市にある裁判所へ導入する方針をソーシャルメディア上で発表した。司法制度全体の効率化を目指す取り組みが、試験運用から実用段階へと移行しつつある。
一方で、AIの活用が拡大するなかでは、判決の公正性や透明性の確保が引き続き重要な論点となる。技術による効率化と、法の支配や適正手続きといった司法制度の基本原則とのバランスをどのように維持していくかが、今後の課題として指摘されている。