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済州島の歴史的トラウマを描く映画『マイ・ネーム』が公開

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韓国・済州島の過去の民間人虐殺をテーマに据えた映画『マイ・ネーム(My Name)』が先月公開された。

済州島は「石、風、女性」で知られる亜熱帯の島で、毎春、桜やアブラナ科の花に彩られる観光地として親しまれている。しかし、その華やかな景観の下には、戦後の政治的対立に起因する大規模な民間人虐殺の記憶が深く刻まれている。

本作は、中年のダンス講師を主人公に据え、特に春季に現れる説明のつかない身体症状を通じて、幼少期に抑圧されていた記憶と対峙する過程を描いている。批評家のリー・ギョンヒ(Lee Kyong-hee)氏は、作品が個人的なトラウマにとどまらず、集団的な歴史の傷を映し出す試みであると指摘している。

済州島で発生した虐殺は、長年にわたり公式な場で十分に語られてこなかった。近年、芸術作品を通じてこの歴史が改めて社会に問いかけられる動きが見られる。本作の公開が、未解決のまま残る悲劇に対し、多くの人々が真摯に向き合う契機となるか注目される。