元記事公開:
韓国で大学入試「スネン(Suneung)」の試験時期を控え、注意欠陥多動性障害(ADHD)治療薬を違法に宣伝するオンライン広告が急増していることが明らかになりました。
食品医薬品安全処(Ministry of Food and Drug Safety)が公開したデータによると、スネン試験前の時期に検出された違法広告の件数は、2022年の33件から2024年には711件へと増加し、2年間で約20倍に達しています。2025年については、最初の5日間だけで728件が検出されており、増加傾向にさらなる加速がみられます。
これらの広告は「スマートピル」などと銘打ち、受験生の注意力向上や集中力改善を訴求する内容が中心です。ADHD治療薬は本来、医師の診断と処方に基づいて使用される医療用医薬品であり、処方箋なしでの販売や広告は法令で禁止されています。
スネンは韓国において進学先を大きく左右する最重要の統一入試であり、高い成績を求める受験生やその保護者の心理につけ込む形で、違法広告が拡散している構図が浮かび上がっています。
規制当局は監視体制の強化やオンラインプラットフォームとの連携を進めているものの、広告の出現速度に取り締まりが追いついていない現状が課題として指摘されています。医療専門家からは、医師の管理下にない医薬品の使用による健康被害への懸念も示されています。