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香港の政府系AI研究機関「香港ジェネレーティブAI研究開発センター(HKGAI)」が、中国製チップ上で完全に動作する新たなAIモデルの開発を進めていることが明らかになった。
新モデルは「HKGAI-V3」と名付けられ、2026年上半期の公開が予定されている。中国発の大規模言語モデル「DeepSeek」のV4アーキテクチャをベースとしており、中国製チップでの最適な動作を実現するために「フルパラメータファインチューニング」と呼ばれる現地化プロセスが施されている点が特徴である。
香港当局はこのモデルを「ソブリンAI(主権AI)」と位置付けている。ソブリンAIとは、特定の国・地域が外国技術への依存を低減し、自律的に運用できるAI基盤を指す概念である。HKGAIは同モデルの海外市場への輸出・展開も視野に入れており、アジア太平洋地域を中心とした普及を目指す方針とみられる。
こうした動きの背景には、米国による人工知能関連技術への輸出規制強化がある。先端半導体の対中輸出制限が続くなか、中国・香港は西側諸国の技術に依存しない独立したAIエコシステムの構築を加速させている。中国製チップを活用した独自のAI技術を国際的に展開しようとする今回の取り組みは、AI分野における地政学的な競争の新たな局面を示すものといえる。
今後、HKGAI-V3の性能や具体的な展開先がどのように発表されるか、引き続き注視していく。