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アメリカ航空宇宙局(NASA)が開発を進めてきた新型宇宙望遠鏡「ナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡(Nancy Grace Roman Space Telescope)」が完成し、打ち上げに向けた準備が本格化している。
同望遠鏡は大規模なソーラーパネルを備えており、宇宙空間での長期運用に必要な電力を確保する設計となっている。今後、フロリダ州の打ち上げ施設へ輸送され、宇宙への旅路に就く予定である。
「宇宙図集」の作成を目指す
ローマン望遠鏡の最大の特徴は、広視野の観測能力を活かした「宇宙図集」の作成を目標に掲げている点にある。従来の宇宙望遠鏡では観測が難しかった広範囲の宇宙空間を一度に捉えることで、宇宙の大規模構造やダークエネルギーの解明に迫ることが期待されている。
NASAによれば、ローマン望遠鏡の視野はハッブル宇宙望遠鏡の約100倍に相当し、これまでにない規模での宇宙観測が可能になるという。
打ち上げはケネディ宇宙センターからの見込み
フロリダ州への輸送後は、ケネディ宇宙センターなど既存の打ち上げ施設を活用して宇宙へ送り出される見通しである。具体的な打ち上げ日程や運用開始時期については、NASA側からの追加発表が待たれる状況となっている。
宇宙科学の進展と基礎研究の深化に大きく貢献し得るこの計画の今後の展開に注目が集まっている。