元記事公開:
アジアのEV普及が加速——ネパールの先駆者が語る転換の背景
アジア全域で電気自動車(EV)への転換が進んでいる。石油価格の上昇傾向が続くなか、ガソリン車からEVへの乗り換えを検討する消費者が増えており、各国の普及策とあいまって市場の拡大が鮮明になりつつある。
5年前に決断したネパールの技術者
ネパールの首都カトマンズに拠点を置くAI企業フューズマシーンズ・ネパール(Fusemachines Nepal)のプロダクトマネージャー、プラシャント・ティワリ氏(36歳)は、約5年前にガソリン車からヒュンダイ・コナのEVモデルへ乗り換えた。当時は周囲から懐疑的な反応もあったというが、現在では評価が大きく変わっている。
ティワリ氏によれば、いまでは「ガソリン車をわざわざ選ぶ理由がない」という声が同僚から聞かれるようになった。石油価格の高騰により、EVの経済的な優位性がより実感しやすくなったことが背景にあるとみられる。
エネルギー安全保障とEV普及の関係
中東情勢の不安定化は、石油供給への懸念を通じてアジア各国のエネルギー政策にも影響を及ぼしている。化石燃料への依存度を下げることは、エネルギーの安定確保と環境負荷の低減という二つの課題に同時に取り組む手段として注目されており、各国政府はEV購入に対する補助金や税制優遇などの支援策を拡充している。
今後の展望
ティワリ氏のような初期採用者の経験は、EVへの移行を迷う消費者にとって具体的な判断材料となりうる。充電インフラの整備や車両価格の低下が今後さらに進めば、アジア圏におけるEV普及は一段と加速する可能性がある。
編集部では、各国の政策動向や市場の変化を引き続き注視していく。