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カナダのユーコン準州とオンタリオ州は4月22日、小型モジュール炉(SMR)の導入を目指す提携協力に合意した。ユーコン準州が抱えるエネルギー供給の課題に対し、新たな技術的選択肢を探る第一歩として位置付けられている。
合意文書には、ユーコン準州のテッド・レーキング(Ted Laking)エネルギー大臣と、オンタリオ州のスティーブン・レッチェ(Stephen Lecce)州議員が署名した。
小型モジュール炉は、従来の大型原子力発電所と比較して建設規模が小さく、工場で主要部品を製造したうえで現地に輸送・設置できる点が特徴とされる。送電網の整備が難しい遠隔地や、人口規模の小さな地域への導入に適した技術として国際的にも関心が高まっている。
ユーコン準州は、カナダ北西部に位置し広大な面積を有する一方、人口は約4万人にとどまる。地理的な制約から大規模なエネルギーインフラの整備が困難であり、安定したエネルギー供給の確保が長年の課題となってきた。現在は水力発電を主な電源としているが、冬季の需要増加や気候変動による水資源への影響が懸念されており、電源の多様化が求められている。
カナダ連邦政府は脱炭素化の推進を掲げる中で、SMRを有力な技術の一つと位置付けており、オンタリオ州ではすでにダーリントン原子力発電所の敷地内でSMRの建設計画が進行している。今回の提携により、オンタリオ州が蓄積する知見や経験をユーコン準州と共有し、導入に向けた技術検証や計画策定を共同で進める体制が整うことになる。
今後は、パイロットプロジェクトの実現可能性の検討や、規制面での課題整理が進められる見通しである。