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米国カリフォルニア州が、自動運転車による交通法違反に対する新たな罰金制度を導入する方針を明らかにした。
新規則では、警察が自動運転車による交通法違反を確認した場合、従来のように車両の所有者ではなく、自動車メーカーに対して直接罰金通知(チケット)を発行できるようになる。信号無視や制限速度超過といった違反が発生した際、車両の制御システムを開発・管理するメーカー側が法的責任を負う形となる。
今回の制度変更は、自動運転技術の社会実装が進むなかで、責任の所在を明確にする狙いがあるとみられる。人間が運転に関与しない状況下での違反について、従来の枠組みでは所有者に罰金が科される仕組みとなっていたが、実質的な制御主体であるメーカーとの間に責任の不均衡が生じていた。
新制度の導入により、メーカーには自社技術の安全性向上や制御システムの改善に取り組む経済的なインセンティブが生まれることになる。自動運転技術の普及に伴い、従来の交通法執行の枠組みとの乖離が各地で課題となっているが、カリフォルニア州の今回の施策はその先駆的な対応として位置づけられる。
今後、他州や諸外国における同様の規制整備の参考事例となる可能性があり、自動運転を巡る法制度の議論に一石を投じる動きとして注目される。