元記事公開:
韓国の電子部品大手サムスン電機(Samsung Electro-Mechanics)は、2026年第1四半期(1〜3月期)の決算を発表した。営業利益は2,806億ウォン(約189百万ドル)となり、前年同期比で40%の増加を記録した。市場予想の2,715億ウォンも上回る結果となっている。
利益成長を牽引したのは、AI加速器向けの高度な半導体基板(サブストレート)への需要拡大である。同社の製品ポートフォリオのなかでも、この分野の伸びが最も顕著だった。生成AIの普及に伴い、データセンター向けの高性能半導体に対する需要が世界的に高まっており、その周辺部品を手がけるサムスン電機にも恩恵が及んだ格好だ。
売上高は3兆2,100億ウォンとなり、前年同期比で17%増加した。こちらも市場コンセンサスの3兆900億ウォンを上回っている。AI関連の需要が同社の業績を幅広く押し上げていることがうかがえる。
半導体基板は、AIチップと周辺回路を電気的に接続する役割を担い、高い放熱性能や微細配線技術が求められる。AI向け半導体の高性能化が進むなか、基板に対する技術要求も高度化しており、対応できるメーカーの競争優位性が増している。サムスン電機は今後もこの分野への投資を継続する方針とみられる。
電子部品業界では、AI需要の恩恵を受ける企業とそうでない企業の業績格差が広がりつつある。今回の決算は、AI関連サプライチェーンにおけるサムスン電機の存在感を改めて示すものとなった。