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トルコの大手防衛企業アセルサン(Aselsan)は、同国が推進する統合多層防空システム「スチール・ドーム(Steel Dome)」向けの部品製造・納入を、2026年に加速させる方針を明らかにした。同社の最高経営責任者がロイター通信に語ったもので、国産防空網の整備を一段と前に進める姿勢を示した形となる。
スチール・ドームは、複数のセンサーや迎撃手段を一つのネットワーク上で連携させる、次世代型の多層防空システムとされる。トルコ政府はこのシステムの国産化を重視しており、アセルサンは中核的なサプライヤーとして位置付けられている。
アセルサンは現在、レーダーや指揮統制機器をはじめとする各種部品を手掛けているとされる。今回の発表は、これらの納入ペースを高めることで、システム全体の整備・展開を後押しする狙いがあるとみられる。背景には、地域の安全保障環境が緊張を増すなか、防衛力の自立的な強化を急ぎたいというトルコ側の判断があると考えられる。
同社はトルコの防衛・宇宙産業における有力企業で、国防関連プロジェクトの要を担っている。スチール・ドームの本格運用に向けた体制づくりが、今後どのような速度で進むかが焦点となる。