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米国とイランの間で続く武力衝突が3カ月目に突入するなか、世界的な食糧危機への懸念が高まっている。
中東の主要な海上輸送路であるホルムズ海峡(Strait of Hormuz)は、世界の石油輸送量の約3割が通過する戦略上きわめて重要な海域である。同海峡の封鎖が長期化していることで、石油やエネルギー資源だけでなく、穀物・肥料など農業生産に不可欠な物資の国際流通にも深刻な支障が生じている。
影響はとりわけ食糧輸入に依存する国々や低所得国に集中しており、食糧価格の高騰と供給不安が同時に進行する事態となっている。国連をはじめとする国際機関も、紛争の長期化が世界規模の食糧安全保障を脅かす可能性について繰り返し警鐘を鳴らしている状況である。
香港の外国特派員クラブ(FCC: Foreign Correspondents’ Club)では通常どおりの社交行事が行われるなど、紛争地域から離れた地域では日常が維持されている一方、数百万人規模の食糧不足が現実味を帯びつつあるとの指摘もある。紛争の影響と日常生活との間に生じる認識の乖離は、国際社会全体の課題として受け止める必要がある。
海上輸送路の安全確保と食糧供給網の維持に向けた国際的な協調が、いっそう急務となっている。