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中国、国産CPUのみのスーパーコンピューター発表 米記録超えを目指す

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中国が国産CPU(中央演算処理装置)のみで構成された新型スーパーコンピューターを発表した。名称は「リンシェン(Lingsheng / LineShine)」で、毎秒2エクサフロップス(200京回)の計算能力を目標に掲げている。

達成されれば、現在世界最速とされる米ローレンス・リバモア国立研究所のスーパーコンピューター「エル・キャピタン」の1.8エクサフロップスを上回ることになる。エル・キャピタンは米カリフォルニア州に設置され、核兵器シミュレーションなどに用いられている。

今回発表された機体の特徴は、他のエクサスケール機で一般的に採用されているGPU(画像処理半導体)に依存せず、完全に国産CPUのみで構成される点にある。米国による先端半導体の輸出規制が強化されるなか、海外製アクセラレーターを用いずに最高水準の演算性能を確保する設計といえる。

高性能スーパーコンピューターは、気象予測や創薬、材料科学といった学術研究のほか、生成AIの学習基盤としても重要性を増している。計算能力で世界首位を確保することは、科学技術競争における中国の自立性を象徴する動きとみられる。

編集部としては、公称性能と実測性能(HPLベンチマークなど)の差や、稼働開始時期、消費電力といった運用面の情報が今後の評価軸になるとみている。