元記事公開:
5月5日は「国際助産師の日」である。世界保健機関(WHO)の研究を踏まえ、今年のテーマは「100万人以上」と掲げられた。世界規模で助産師が深刻に不足している現状を反映したテーマであるとみられる。
助産師は妊娠・出産・産後の女性と新生児のケアに携わる医療専門職である。妊産婦と新生児の死亡率削減は、国連の持続可能な開発目標(SDGs)においても重要な指標とされている。WHOのデータによると、質の高い助産師によるケアにアクセスできない女性が世界に多数存在する。特に低所得国・中所得国における人手不足は、妊産婦死亡率の改善を阻む深刻な課題と位置づけられている。
助産師職は医学的知識と実践的技能、対人コミュニケーション能力が求められる専門職であり、肉体的・精神的負担の大きさから離職も少なくないとされる。国際社会では、助産師の養成と確保を強化し、良質なサービスを拡充することが急務とされている。
安心・安全な出産環境を実現するためには、助産師の増員と待遇改善が欠かせない。職業の意義や重要性が広く共有されることで、人材確保に向けた議論や支援が国際的に広がることが期待される。