概要
米国の陪審団は、ライブ・ネーション・エンターテインメント(Live Nation Entertainment)と傘下のチケットマスター(Ticketmaster)が、コンサートチケット販売市場において違法な独占体制を築いていると判断した。両社の市場支配が公正な競争を阻害しているとの認識を示す重要な判断である。
背景
同市場では長年にわたり両社が圧倒的な地位を占めており、高額なチケット価格や追加手数料に対する観客の不満が根強く存在していた。消費者団体や一部のアーティストからも、販売手数料の不透明さや代替手段の乏しさについて懸念の声が上がっていた経緯がある。今回の陪審団の判断は、こうした消費者側の懸念を法的な文脈で受け止めた形と言える。
今後の見通し
もっとも、今回の判決が直ちにチケット価格の引き下げや手数料の見直しに結び付くわけではない。今後は、具体的な賠償請求や事業体制の見直しといった是正措置の検討が進められる見通しである。控訴の可能性も含め、最終的な決着までには相応の時間を要するとみられる。
影響
ライブ・エンターテインメント業界における市場構造の是非は、米国内の反トラスト法をめぐる議論にも影響を及ぼす可能性がある。編集部では、今後の司法判断および関連企業の対応について引き続き注視していく。