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中東地域における防空ミサイルの需要が高まるなか、韓国製の防空ミサイルシステムが同市場で存在感を増しており、中国との競争が激しさを増していることが指摘されている。
米国・イスラエルとイランとの対立が深まるにつれ、中東地域ではミサイルやドローンによる攻撃の応酬が続いており、各国は航空脅威に対抗しうる防空システムの調達を急いでいる。こうした情勢の変化が、域内の防衛装備品市場を活性化させる要因となっている。
韓国の防空ミサイルシステムは、実戦での運用実績を持ち、複数国の装備体系との相互運用性に優れるほか、地政学的なアクセスのしやすさも備えている。こうした特徴から、一部の専門家は韓国製システムを「ゴルディロックス・ミサイル」(ちょうどよい選択肢)と形容している。性能・価格・政治的リスクのバランスが取れている点が、中東諸国の調達判断に影響を与えるとみられている。
一方、中国も中東市場での防衛システム販売拡大を図っており、両国間の競争は一段と激化している。外交政策研究機関(Foreign Policy Research Institute)の調査によれば、韓国製ミサイルシステムの市場浸透が進むことで、中国側の販売機会が縮小する可能性があるという。
中東地域の安全保障環境が緊迫の度を増すなか、防衛装備品市場における国家間の競争は今後さらに複雑化していく見通しである。