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CO2からジェット燃料を製造する技術、中国の研究機関が大規模生産に向け開発を推進
中国・上海先端技術研究所(Shanghai Advanced Research Institute)の研究チームが、二酸化炭素を航空用ジェット燃料に変換する技術について、実験室段階から大規模生産への展開を進めていることが明らかになった。
この技術は、温室効果ガスである二酸化炭素を原料として航空燃料を製造するもので、実用化が実現すれば、化石燃料への依存を低減しつつ燃料供給の多様化を図ることが期待される。
背景には、世界的なジェット燃料価格の高騰がある。グローバルなジェット燃料価格は2024年3月に1バレルあたり175米ドルまで上昇し、前年同期比で約94%の増加を記録した。4月には200米ドルを突破し、価格は1年前の倍以上となった。こうした燃料コストの急騰により、一部の航空会社では便の運航を取りやめる事態も生じている。
エネルギー価格の上昇は、イランをめぐる国際情勢の緊迫化が一因とみられている。二酸化炭素由来の燃料製造技術が商用規模で確立されれば、ジェット燃料の供給源を拡大し、価格の安定化に寄与する可能性がある。
中国がこの分野での研究開発を積極的に推進する姿勢は、気候変動対策と航空産業の安定的な燃料確保という二つの課題に同時に取り組む戦略として注目される。ただし、大規模生産における製造コストやエネルギー効率の面では依然として課題が残されており、商用化に至るまでの道筋については今後の進展を注視する必要がある。