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アッバース氏の息子、与党指導部への立候補を検討

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ラマラ発。パレスチナ自治政府のマハムード・アッバース大統領(90)の息子で実業家としても知られる人物が、父親が率いる政党における指導的役割への立候補を検討しているとみられる。複数の関係者の話として伝えられた。

アッバース大統領が率いるこの政党は、パレスチナ自治政府の統治において中心的な位置を占めている。息子はこれまで政治の表舞台に立つことを避け、事業活動を主軸としてきたとされる。今回の立候補検討が事実であれば、これまでの姿勢からの大きな転換を意味することになる。

背景には、高齢化が進むアッバース大統領の後継者問題がある。自治政府内では指導部の世代交代を見据えた動きが活発化しており、有力者の周辺で水面下の調整が続いていると指摘されてきた。今回の動きも、そうした権力構造の再編を映し出す一つの兆候とみることができる。

一方で、世襲色の強い形での権力継承には、自治政府内外から慎重な見方も出ると予想される。パレスチナ社会では統治機構への信頼低下が長く課題とされており、指導部人事の透明性が改めて問われそうだ。

後継者問題はイスラエルや周辺諸国、欧米の動向とも密接に絡む。パレスチナ政治の構図がどのように変化していくのか、国際社会の関心も一段と高まるとみられる。