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アフリカ36カ国で1億回超のワクチン接種を実施 WHO主導「ビッグ・キャッチアップ」が完了

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世界保健機関(WHO)が2023年の世界予防接種週間に立ち上げた「ザ・ビッグ・キャッチアップ(The Big Catch-Up)」が本年3月に完了し、アフリカ36カ国においてのべ1億回以上のワクチン接種を実施したことが明らかになった。

本イニシアティブは、新型コロナウイルスのパンデミック期間中に大きく停滞した予防接種活動を立て直し、接種率を回復させることを目的として開始された。接種が届いた子どもの数はおよそ1830万人にのぼる。

とりわけ注目されるのは、これまで一度もワクチンを接種したことがない「ゼロドーズチルドレン」と呼ばれる子どもたちへの対応である。今回の取り組みでは約1230万人のゼロドーズチルドレンに接種が行われたほか、麻疹ワクチンの接種経験がなかった子どもも約1500万人が対象となった。

当初掲げられた2100万人への接種という目標に向けて、取り組みは順調に推移したと報告されている。一方で、WHOをはじめとする関連機関は、アフリカ地域では依然として多くの乳幼児が生命を守るワクチンの接種を受けられていない現状を指摘している。

パンデミックによって生じた接種の遅れは、麻疹やポリオなど予防可能な感染症の流行リスクを高める要因となる。今回のイニシアティブが一定の成果を収めた一方、継続的な支援体制の強化と各国の保健基盤の整備が引き続き課題となっている。