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イタリア、育児休暇平等化法案を否決 父親たちはSNSで新たな育児像を発信

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イタリア議会が育児休暇の平等化に関する法案を否決した。伝統的な性別役割分業の意識がなお根強い同国において、政策面での変革は見送られた形となる。

一方、こうした政治の動きとは対照的に、ソーシャルメディア上では父親たちによる育児実践の発信が広がりを見せている。ミラノ郊外に暮らすディエゴ・ディ・フランコ氏もその一人だ。同氏は毎日午後に子どもたちを学校へ迎えに行き、放課後の活動を管理し、夕食の準備を担っている。いずれもイタリアでは伝統的に母親の役割と見なされてきたものであり、こうした日常をオンラインで発信すること自体が、同国の社会規範に一石を投じる行為といえる。

イタリアでは長年にわたり、育児や家事は主に母親が担うものという認識が社会に浸透してきた。今回の法案否決の背景にも、こうした根強い性別役割分業観があるとの指摘がある。欧州連合(EU)加盟国の多くが育児休暇制度の拡充を進める中、イタリアの対応は遅れが目立つ状況にある。

しかし、ディ・フランコ氏のような父親たちがオンラインプラットフォームを通じて育児への積極的な関わりを可視化する動きは、政策の変化を待たずに社会の意識を変えていく可能性を秘めている。制度上の進展は限定的であるものの、市民レベルでは性別役割に対する認識が徐々に変わりつつあることがうかがえる。

政策と社会意識の間にある隔たりが、今後どのように縮まっていくのか注目される。