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イランの獄中ノーベル平和賞受賞者、転院拒否で容体悪化の懸念

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イランで収監中のノーベル平和賞受賞者ナルゲス・モハマディ氏が、心臓発作の後に重篤な状態に陥っているとされる。5日、パリで会見した同氏の夫が家族の深い懸念を明らかにした。

モハマディ氏は現在も刑務所に身柄を置かれたまま、心臓発作後に入院が必要な状態となったという。家族側の説明によれば、イランの当局はテヘランの医療施設への転院を拒んでいるとみられ、現在の入院先における医療体制への不安が広がっている。

夫の説明では、転院が認められないことで容体悪化のリスクが高まっており、適切な治療を受けられなければ生命の危険さえあり得るとしている。家族は国際社会に対し、迅速な対応を呼びかけている。

モハマディ氏は、女性の権利や民主主義の推進に関する長年の活動が評価され、2023年にノーベル平和賞を受賞した。受賞後もイラン国内では政治的な圧力にさらされ、現在に至るまで獄中にあるとされる。獄中での処遇や医療環境については、これまでも国際人権団体などから繰り返し懸念が表明されてきた。

編集部としては、権威主義的な体制の下に置かれた被収容者の医療アクセスをめぐる問題が、改めて国際的な関心を集める契機となるものとみている。