イラン外務省は、米国との直接交渉を行わない方針をあらためて表明した。米国の特使がパキスタンに到着する見通しであることを受けた対応とみられる。
背景
米国は中東地域の緊張緩和に向け、特使をパキスタンに派遣する方針を示していた。パキスタンはイランと国境を接する隣国であり、過去にも両国間の非公式な対話の場として機能してきた経緯がある。今回の特使派遣も、イランとの間接的な接触を視野に入れた動きとの見方が出ている。
イラン側の立場
イラン外務省は、米国との直接交渉には応じない姿勢を明確にした。この方針の背景には、過去の核合意(JCPOA)をめぐる交渉の経緯や、米国による制裁措置への不信感があるとみられる。イラン側は、対話の前提として制裁の解除を繰り返し求めてきた。
一方で、第三国を介した間接的な協議の可能性については完全には否定しておらず、外交的な余地は残されているとの分析もある。
今後の見通し
米国特使のパキスタン到着後、多国間の枠組みを通じた協議が模索される可能性がある。イスラエルとイランの間で緊張が続くなか、地域の安定化に向けた国際社会の仲介努力がどのような形で進展するか、引き続き注視が必要な局面となっている。