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イラン情勢の影響で中東の飲食店が食材調達に苦慮 ドバイではメニュー縮小の動きも
イランを巡る国際情勢の緊迫化が、中東地域の飲食業界に影響を及ぼしている。空輸を中心とした食材の供給網が不安定化し、各地のレストランが対応を迫られている状況である。
ドバイのメキシコ料理店「リラ・モリーノ(Lila Molino)」で腕を振るうショー・ラッシュ(Shaw Lash)シェフは、中央アメリカ原産の食材を空輸で取り寄せ、本場の味を再現してきた。アボカドやトマティーヨ(中央アメリカ原産の小ぶりで酸味のある緑色の果実)は、メキシコ料理に欠かせない主要食材であり、同店の看板メニューを支える柱でもある。
しかし、地域の緊張が高まるなか、こうした食材の安定的な確保が難しくなりつつあるという。トマティーヨやホタテなど、特定の品目については入手そのものが困難になる場面も生じており、同店を含むドバイの複数の飲食店がメニューの縮小を検討せざるを得ない状況に置かれている。
国際的な紛争や緊張は、武器や燃料だけでなく、物流網全体に影響を与える。空路や海路の制約が広がれば、食材の輸送コストは上昇し、配送の遅延や欠品も増える。結果として、紛争地域から遠く離れた場所にあるレストランであっても、提供できる料理の幅が狭まるという事態が生じている。
飲食業界の関係者からは、地政学的リスクへの備えとして、調達先の多角化や地元食材の活用を模索する声も上がっている。中東地域の食の多様性がどのように維持されていくのか、今後の推移が注目される。