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インドのサン・ファーマ、米オルガノンを買収へ——ジェネリック医薬品市場の枠を超える戦略

概要

インド最大手の製薬企業サン・ファーマシューティカルズ(Sun Pharmaceutical Industries)が、米国の製薬会社オルガノン(Organon & Co.)を買収する方針を明らかにした。オルガノンは2021年に米メルクからスピンオフした企業で、女性の健康領域やバイオシミラーを主力事業としている。

背景

インドはこれまで「世界の薬局」と呼ばれるほどジェネリック医薬品の製造・輸出で存在感を発揮してきた。しかし近年、価格競争の激化や各国の薬価引き下げ政策により、ジェネリック専業の成長には限界が指摘されていた。サン・ファーマは特殊医薬品やブランド製品への転換を進めており、今回の買収はその戦略の延長線上に位置づけられる。

オルガノンの事業価値

オルガノンは避妊薬や不妊治療薬など女性の健康分野に強みを持ち、バイオシミラー事業も展開している。これらの領域はインド国内外で今後も需要の拡大が見込まれており、サン・ファーマにとって製品ポートフォリオの多角化に資する買収となる。

今後の見通し

買収が実現すれば、サン・ファーマはインド製薬企業として過去最大級の海外M&Aを達成することになる。インドの製薬業界がジェネリック中心のビジネスモデルからどのように転換を図るのか、今後の動向が注目される。