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インドネシア、ボルネオ島に新首都「ヌサンタラ」建設 2028年移転を予定

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インドネシア政府が推進する新首都プロジェクトが本格化している。ボルネオ島(カリマンタン)の東部に位置する「イブ・コタ・ヌサンタラ」(Ibu Kota Nusantara、略称IKN)の建設が進められており、2028年にジャカルタからの首都機能移転が予定されている。

現在の首都ジャカルタは、深刻な交通渋滞や大気汚染に加え、過剰な地下水くみ上げと海面上昇に伴う地盤沈下という構造的な問題を抱えている。人口の過度な集中による都市機能の限界を打開し、国土の均衡ある発展を図ることが、新首都建設の主な目的とされている。

一方で、建設予定地へのアクセスには課題が残る。最寄りの都市バリクパパンの空港から現地まで、未整備の道路を3時間以上かけて移動する必要があり、豪雨による橋の損傷など、インフラの脆弱さが指摘されている。また、周辺地域には絶滅危惧種のマレーグマをはじめとする希少な野生動物が生息しており、大規模な熱帯雨林の開発に対しては環境保全の観点から懸念の声も上がっている。

このプロジェクトには海外からの投資も集まっており、国際的な資金の流入が建設を後押ししている。インドネシア政府は、新首都を通じてジャカルタの過密や環境負荷からの脱却を図り、より持続可能な都市モデルの実現を目指す方針とみられる。今後は、開発の進捗とともに、環境保全や地域住民との調和がどのように図られるかが注目される。