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インド発「ステップアップSIP」戦略――毎年の段階的増額で退職資金の上積みを図る
インドの金融メディアにおいて、月額投資を段階的に引き上げる「ステップアップSIP」と呼ばれる資産運用戦略が関心を集めています。SIP(Systematic Investment Plan)とは、毎月一定額をミューチュアルファンドなどに積み立てる仕組みのことで、ステップアップSIPはこの投資額を毎年5〜10%程度ずつ増加させるアプローチです。
具体例として挙げられているのは、月額10,000ルピー(日本円で約1万7,000円相当)からスタートし、毎年5%ずつ増額していくケースです。この場合、投資額を据え置いた場合と比較して、最終的な退職資金が約83万ルピー増加する可能性があるとされています。
この戦略が有効とされる背景には、複利効果と段階的な投資増額の組み合わせがあります。給与やボーナスの上昇に合わせて投資額を引き上げることで、日常の家計に過度な負担をかけずに長期的な資産形成を進められる点が特徴です。毎年の増額幅はわずかであっても、数十年にわたる運用期間を通じると、最終的な資産額に大きな差が生まれることが支持の理由とみられます。
インドではミューチュアルファンドを通じたSIPが広く普及しており、特に退職後の生活資金を計画的に準備したい働き手にとって、現実的な選択肢として位置づけられています。日本でも「つみたてNISA」や「iDeCo」といった積立型の資産形成制度が定着しつつありますが、投資額を定期的に見直すという考え方は、国や制度を問わず参考になるものといえそうです。