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ウクライナのドミトロ・クレーバ外務大臣は4月22日、トルコに対してウォロディミル・ゼレンスキー大統領とロシアのウラジーミル・プーチン大統領による首脳会談の開催を正式に要請したと発表した。長期化するロシア・ウクライナ紛争をめぐり、停滞していた和平交渉を再び前進させる狙いがあるとみられる。
会談の開催地としてトルコが選ばれた背景には、同国がこれまで両国間の仲介役として一定の実績を積み重ねてきたことがある。2022年には黒海を通じた穀物輸出に関する合意(黒海穀物イニシアティブ)の成立を仲介し、国際社会から高い評価を受けた経緯がある。ウクライナ側はこうした実績を踏まえ、トルコを信頼できる仲介国と位置づけているものとみられる。
ゼレンスキー大統領はかねてより対話を通じた紛争解決を重視する姿勢を表明しており、今回の要請はその方針の延長線上にある。第三国での首脳会談が実現すれば、膠着状態にある交渉の転機となる可能性がある。
今後の焦点は、トルコがこの要請にどのように応じるか、そしてロシア側がプーチン大統領の参加に同意するかどうかに絞られる。各国の思惑が複雑に交錯するなか、外交交渉が具体的な進展を見せるかどうかは予断を許さない状況が続いている。