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エチオピアの独立系メディア「アディス・スタンダード(Addis Standard)」の編集長が、首都アディスアベバにある同社の編集室内で武装した複数の人物に拉致される事件が発生しました。編集長は現在も行方不明の状態が続いており、同国における報道の自由に対する懸念が急速に広がっています。
事件は水曜日に発生し、黒い覆面をした複数の人物が編集室に押し入ったとされています。アディス・スタンダードはエチオピアで数少ない独立系メディアの一つであり、政府の政策に対する批判的な報道でも知られてきました。
エチオピアは、サハラ以南のアフリカ地域においてジャーナリストの獄中拘束数が2番目に多い国とされています。最多は隣国エリトリアですが、エチオピアの状況も極めて深刻です。今年6月に選挙を控えるなか、報道機関への圧力が新たな段階に入ったとの見方が出ています。
国際メディアへの影響も広がっており、複数の海外メディアの取材認可(アクレディテーション)がすでに取り消されたと報じられています。海外メディアの取材活動が制限されるなか、現地のジャーナリストが直面するリスクはさらに高まっている状況です。
エチオピアの報道環境は近年悪化が続いており、政権に批判的な記事や政治的に機微な情報の報道に携わる記者が標的となるケースが増えています。今回の拉致事件は、こうした傾向がさらに深刻化していることを示すものといえます。国際的な人権団体やジャーナリスト保護団体からは、エチオピア政府に対して編集長の安全確保と事件の徹底解明を求める声が強まることが見込まれます。