BREAKING

オランダ情報機関、「数十年で最大の安全保障上の脅威」と警告 ロシア・中国を名指し

元記事公開:

オランダの情報機関は、同国が数十年来で最大の安全保障上の脅威に直面しているとする報告書を公表した。脅威の主要な発信源として、ロシアと中国の両国が名指しされている。

報告書によると、ロシアはウクライナ侵攻以降、サイバー攻撃やスパイ活動を含むいわゆるハイブリッド戦を各国で活発化させており、オランダもその対象に含まれているという。一方、中国については経済安全保障やテクノロジー分野での影響力拡大を通じた脅威が指摘されている。

NATO加盟国であるオランダは、欧州の物流ネットワークにおいて戦略的に重要な港湾やインフラを有しており、外国からの工作の対象になりやすい環境にあるとみられる。情報機関は、脅威が従来よりも巧妙化・多様化していることへの警戒を呼びかけた。

こうした警告の背景には、欧州全体が地政学的な緊張の高まりに直面している事情がある。ロシアのウクライナ侵攻は欧州の安全保障環境を大きく変え、NATO加盟各国はサイバー防衛やインテリジェンス対策の強化を迫られている。また、米中間の技術覇権競争が深刻化するなか、同盟国として戦略的に重要な産業を守る必要性も増している。

オランダ政府は、今回の警告を踏まえ、国防予算の増強やサイバー防衛体制の強化、重要インフラの保護といった施策の検討を進めるとみられる。EUやNATOとの連携を通じた集団防衛態勢のさらなる構築も課題となる。