元記事公開:
オーストリア政府は、同国に駐在するロシア大使館職員3人をスパイ行為の疑いで追放する決定を下した。ロシア大使館側はこの措置に対し「厳しい報復」を実施すると表明しており、両国間の外交関係がさらに緊迫する見通しとなっている。
今回の追放は、当該職員らが外交官の身分を利用しながら情報収集活動を行っていた疑いに基づくものとみられる。オーストリアは欧州連合(EU)の加盟国であり、ロシアによるウクライナ侵攻以降、EU全体としてロシアとの関係が大きく冷え込むなか、同国もその流れに沿った対応を取った形となる。
近年、中東欧諸国やバルト海沿岸国を中心に、ロシアによるスパイ活動の摘発が相次いでいる。チェコやエストニア、ラトビアなどでもロシア外交官の追放が行われており、西側諸国がロシアの諜報活動に対する警戒を一段と強めている状況がうかがえる。
ロシア側が具体的にどのような報復措置を講じるかは現時点では明らかになっていない。ただし、過去の事例では相手国の外交官の同数追放や、経済・文化面での制限措置が取られるケースが多く、今回も同様の対応が想定される。
オーストリアは伝統的に中立政策を掲げてきた経緯があり、今回の決定は同国がロシアの活動に対してより明確な対抗姿勢を示したものとして、欧州の外交筋からも注目を集めている。