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カナダが中国との航空路線拡充に向けた方針を打ち出した。スティーブン・マッキノン(Steven MacKinnon)カナダ運輸相は先週、中国向けの直行旅客便を段階的に増便し、週最大20便の貨物便運航を新たに認める計画を発表した。
今回の方針は、増加する中国人観光客の需要への対応と、北京との関係改善を通じた観光・交易の活性化を狙ったものとみられる。カナダ・中国間の人的交流や物流の拡大が期待される一方、実現に向けてはいくつかの大きな課題が指摘されている。
最大の障壁となっているのが、運航コストの問題である。ジェット燃料価格の高騰に加え、ロシア空域へのアクセス制限が航空各社の経営判断に重くのしかかっている。ロシア上空を経由できなくなったことで、従来の最短ルートが利用不可となり、大幅な迂回を余儀なくされている状況だ。これに伴い燃費が悪化し、長距離路線の採算性が低下しているため、各社は新規路線の開設に極めて慎重な姿勢を崩していない。
カナダ政府としては航空政策の枠組みを整えた形だが、実際に便数の増加につながるかどうかは、こうした経済的制約の克服にかかっている。燃料費の動向やロシア空域問題の行方が、今後の焦点となりそうだ。