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カナダ・オンタリオ州で自閉症児が学校から行方不明に――特別支援体制の課題が浮き彫り

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カナダ・オンタリオ州で、9歳の自閉症の児童が学校から姿を消す事案が発生した。児童はその後無事に保護されたが、この出来事をきっかけに、障害のある子どもに対する学校の安全管理体制について改めて議論が起きている。

自閉症のある子どもが保護者や安全な場所から離れて走り出してしまう行動は「エロープメント」と呼ばれ、自閉症児の養育・教育における重大な安全課題として広く認識されている。今回の事案は、オンタリオ州の学校現場でこうしたリスクへの予防策や即時対応の体制が十分に整っていない実態を浮き彫りにしたと受け止められている。

当事者の母親であるシャンテル・ビサイリオンさんは、娘のアメリアさんが通う学校での対応に不安を感じていたと語り、個別の支援計画がより実効性のあるものになるよう求めている。専門家や支援団体も、学校における障害児への対応には、医療・教育・福祉の各分野が連携した包括的な体制づくりが不可欠だと指摘する。

具体的には、エロープメントのリスクがある児童への個別対応計画の策定、教職員を対象とした専門研修の充実、校舎や敷地の安全管理の強化などが課題として挙げられている。オンタリオ州では特別支援教育に対する予算や人員の不足が以前から指摘されており、今回の事案を受けて、教育制度全体としての改善を求める声が一層強まっている。

障害の有無にかかわらず、すべての子どもが安心して学べる環境の整備は社会全体の責任でもある。今後の制度的な対応が注目される。