BREAKING

カナダ首相、対米経済依存を「弱点」と指摘――多角化へ方針転換を表明

元記事公開:

カナダのマーク・カーニー(Mark Carney)首相は21日、公開したビデオアドレスにおいて、米国との強い経済的つながりについて、かつての「強み」から現在は「修正が必要な弱点」へと転じたとの認識を示しました。

約10分間にわたるアドレスの中で、カーニー首相はカナダ政府が新規投資の誘致や他国との通商協定の締結を通じ、経済基盤の強化に取り組んでいると説明しました。「世界はより危険で分断されている」と述べたうえで、米国が貿易政策を根本的に転換したことへの懸念を表明しています。

今回の発言の背景には、米国の保護主義的な通商政策の展開があるとみられます。カナダは貿易全体の約4分の3を米国に依存しており、こうした構造がジオポリティカルなリスクになっているとの認識が政府内で強まっている模様です。

カーニー首相の発言は、米国以外の国・地域との経済関係を拡充し、カナダ経済の多角化を図ることが政府の重要な政策課題であることを改めて示したものといえます。カナダは隣国である米国との経済的結びつきが極めて深い中で、戦略的な経済シフトが求められる局面を迎えています。

今後、カナダがどの国・地域との関係強化を優先し、具体的にどのような通商交渉を進めていくのかが注目されます。